

歯科通信
Dental News睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、気道が狭くなることで、眠っている間に呼吸が止まる状態が繰り返される病気のことです。一般的に、肥満や飲酒、筋力低下などが原因と考えられますが、お口の中(歯並びや舌の位置)との関連も疑われています。今回は睡眠時無呼吸症候群の紹介とお口の中との関係をご紹介いたします。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状
以下の病気に気づかず放置してしまうと、日常生活にさまざまな支障をきたすことがあります。
- 大きないびき
- 睡眠中に呼吸が止まる
- 日中の強い眠気
- 集中力の低下
- 倦怠感
- 起床時の頭重感
このような症状が見られる場合は、早めに専門機関を受診しましょう。
治療方法には、生活習慣の改善や装置で酸素を送るCPAP、顎の位置を改善するマウスピースの使用などが挙げられます。

お口の中との関連は?
歯並びが狭かったり、顎が小さい場合に睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなると言われています。被せものや入れ歯治療、抜歯矯正など歯科治療では舌のスペースが変化しやすいため、一時的に症状が出る可能性もあります。歯科医院では医療機関と連携して下顎を前方へ位置づけるようなマウスピースの製作や歯並び矯正、入れ歯や被せものの形の修正等を行って改善を図ります。

睡眠時無呼吸症候群には無呼吸の頻度や時間によって軽度~重度まで分類されますが、お体への影響も少なからず生じます。検査結果によって使える装置も異なりますので、気になる方は専門外来へ一度相談してみましょう。