

歯科通信
Dental News子どもの習癖にご注意を!
歯並びや顎の成長に影響する癖とは?
5月5日はこどもの日。お子様の成長をお祝いする節句ですが、成長と共に指しゃぶりや爪咬みなどの習癖も現れてきます。歯の萌出時期のお口の違和感が理由で癖が出るお子様もいますが、習癖は顎の成長や咬み合わせ、その後の発達に影響します。今回は小児でよく見かける習癖についてご紹介します。

お子様でよく見かける習癖
顎の成長や歯並びに影響する習慣・癖は以下のようなものがあります。
①指しゃぶり
3~4歳頃までに自然にやめることが多いが、長期間続くと開咬(前歯が閉じない咬み合わせ)や上顎前突(出っ歯)になりやすい
②咬唇癖
無意識に唇を咬む癖のことで、出っ歯や下顎が前に出てしまうリスクがあります
③咬爪癖
無意識に爪を噛んでしまう癖で、歯が摩耗して変形したり咬み合わせがズレることで顎の成長に左右差が生じることもあります
④頬杖
頬杖はテレビを見ている時や寝ている時などふとした瞬間に目にする癖です。主に顎の成長に影響し、左右差や顔面非対称の原因になる可能性があります
⑤口呼吸
本来は鼻呼吸が正常ですが、鼻炎等の影響で口呼吸になるお子様がいます。お口の中が乾燥しやすくなるため、虫歯のリスクが高くなり、また舌の位置が悪くなるため歯列に影響が出ます


お子様の顎や歯並びの発育は将来の咬み合わせに影響を与えるだけでなく、それに伴う摂食不良や嚥下不良へのリスク、そして消化器への影響も示唆されます。習癖が見られる場合には早期の改善に努めましょう。