歯科通信
Dental News鼻呼吸のあれこれ
人間本来の呼吸法は「鼻呼吸」です。鼻呼吸は鼻毛や鼻腔粘膜によって
花粉やホコリなどの大きめのものから、細菌やウイルスなどの小さな異物
も絡め取ってくれます。また鼻腔では鼻から吸った空気を肺に送るため
に、適切な温度と湿度に整えてくれます。こうした理由で鼻での呼吸法の
働きによって感染症に罹患するリスクは軽減される、ということはよく耳に
するかもしれません。では歯科ではどのように関わってくるのでしょうか。
口呼吸のリスク
口呼吸のリスクには以下のものが挙げられます。
- 口輪筋がゆるむ(ポカン口になる)
- 口唇の乾燥・亀裂、口腔内の乾燥
- 唾液による自浄作用低下虫歯や歯周病になりやすい(口臭がひどくなる)
- 歯並びや骨格に影響する(上顎歯列弓→交叉咬合、高口蓋前歯が外側に傾斜してくる)
- オトガイ部皮膚にしわができる
- アデノイド顔貌になる
この画像は、1歳半差の姉妹サマンサとケリー。幼少期は双子に間違われるくらいそっくりだったそうです。呼吸法の違いによって、成長とともに顔貌に違いが出ています。なんと、、お口の筋肉がゆるむと顔がたるんで老化も進むんです。
鼻呼吸と口呼吸で舌位置が違ってきます
口呼吸になる原因は、鼻疾患や咽頭扁桃腺肥大など様々です。また近年では、マスク生活や長時間のスマホ使用により、無意識のうちに口呼吸になるケースも増加しています。様々なトラブルを回避するため、まずは鼻呼吸を意識しましょう。
新井歯科医院