歯科通信
Dental Newsその症状、咬み合わせが原因かも?
子どもの発達において、よく噛んで食べることはとても大切です。噛む力が弱いと顎が小さくなり、歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があります。また、表情筋の刺激が少ないため、表情に乏しくなったり、発音に影響を及ぼす可能性もあります。最近では、噛む力が弱い子どもが増えているといいます。今回は噛む力の全身への影響と、噛む力をつけるための工夫を紹介します。
噛む力の影響
①顎やお口周りの筋肉の発達
しっかりと噛むことで顎の成長が促進され、歯並びが整いやすくなり、また表情筋が発達することにより表情が豊かになります。
②唾液量の増加
より多く噛むことで唾液が分泌され、味覚の発達や消化の促進につながります。
③集中力の増加
噛む刺激により脳への血流量の増加するため、集中力が向上します。また、記憶を司る海馬も刺激されるため、記憶力の向上につながります。
噛む力をつけるためにおすすめの食品
幼児食が始まる2〜3歳頃には乳歯が生えそろい、噛み合わせが安定してきます。この時期はある程度固いものや繊維のあるものを少しずつ取り入れ、しっかり噛んで食べる習慣を作りましょう。
噛む回数を増やして噛む力をつけるために、野菜を噛む「ぼりぼり」、おせんべいの「ぱりぱり」など、音を楽しむ工夫も大切です。「こうやって噛むんだよ」と親が噛む姿を見せると、まねをして噛むようになります。お子様の成長のためにもぜひ試してみてください。