

歯科通信
Dental News子供が歯ぎしりしてる!どうしよう?
成人のうち、約80%の方が歯ぎしりしていると言われています。強い力が歯や顎に加わって、歯のすり減りや顎関節の痛みといった症状が出るため、症状次第では就寝時のマウスピースや噛み合わせの調整を行います。
このように歯ぎしりは、健康にとって良くないものですから、子供が歯ぎしりをしていると心配する親御さんは少なくありません。今回は子供の歯ぎしりについてご紹介します。

子供の歯ぎしりは治せる?
歯ぎしりは一種の癖のようなものなので、子供に限らず大人でも治るものではありません。とはいえ、必要以上に心配することはありません。
じつは子供の歯ぎしりは生理現象であり、特に歯が生え始める生後6~8ヶ月ごろから、12歳ごろまでによく見られるものなのです。これは、顎の発達や噛み合わせの調整など、成長の過程で行われます。そのため、乳歯や永久歯が生え揃う時期になると、自然と歯ぎしりがなくなることが多いので、一時的なものとして考えましょう。

子供の歯ぎしりの原因
子供が歯ぎしりを行う理由は生理現象ですが、ひとくちに生理現象と言ってもその原因はさまざまです。今回は主な原因を3つご紹介します。
原因1 歯が生えたことによる違和感
生後6~8ヶ月ごろの歯ぎしりは、今まで無かった歯が生えることで、むずがゆさを感じたり、違和感を覚えたりすることが原因です。
原因2 歯や顎の位置を決めるため
歯ぎしりには、生えてくる歯や顎の位置をコントロールしたり、顎を鍛える役割があります。噛む、話すなどの口腔機能を発達させるためには必要です。
原因3 噛み合わせを整えるため
乳歯と永久歯が混在している児童期は、歯ぎしりによって噛み合わせのバランスをコントロールしています。中学生頃まで続くことがあります。
医師に相談すべきケースもあります
基本的に、子供の歯ぎしりは見守る程度で問題ありません。しかし、永久歯が生え揃っても歯ぎしりが続く、歯が欠けてしまうなど、重度の症状がある場合は、治療が必要になる可能性があります。ナイトガードの使用など、お子様の症状に合わせた治療をご提案いたします。痛みや違和感などの症状があれば、お気軽にご相談ください。
