歯科通信
Dental News〜歯の本数が健康寿命を左右する?!
残存歯数と健康寿命の関係〜
近年、日本の寿命は延伸しており、女性の平均寿命は40年連続で世界1位となっております。医療の進歩に伴い、寿命が延びる一方、健康寿命との差が最近話題となっています。

健康寿命とは日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを指します。そして、残っている歯の本数が多い人ほど、健康寿命が長い傾向があることがわかっています。今回は残存歯数と健康寿命の関係についてご紹介します。

健康寿命の鍵を握る「20本以上の歯」と「咀嚼」
特に注目されているのが
①20本以上の歯が残っているかどうか
②しっかり噛めるかどうか
ということです。
20本以上歯があると、要介護になるリスクが低く、歯が少ない方に比べて死亡リスクが低いという報告があります。そのため、日本では健康の指標の1つに80歳で20本の歯を維持することが推奨されています。
なぜ歯が少ないと寿命に影響する?
①栄養状態の低下
歯が少なく、噛みにくいと野菜不足になり栄養状態に偏りが生じやすくなります。
②全身疾患との関連
歯を失う原因の多くは虫歯・歯周病ですが、これらは細菌(虫歯菌や歯周病菌)の感染によって発症する疾患です。これらの細菌はお口の中だけでなく、血管を通じて、全身へめぐる可能性があり、特に歯周病菌は糖尿病や心疾患に影響を及ぼします。
③咀嚼刺激の減少
噛む刺激は脳血流量や認知機能の維持に影響を及ぼすため、歯を失い噛める本数が減少すると、認知症や筋力低下、フレイルを引き起こす可能性があります。
将来の健康寿命のために今できること

ある大学での研究では、歯が多いと要介護でいる期間が短くなるという結果が出ています
歯は「食べるため」だけでなく、全身の健康と深く関係しています。将来の健康寿命のために今日からできるお口のケアを続けましょう。