歯科通信
Dental News虫歯を予防する?
キシリトールの効果と取り入れ方
キシリトールは、数ある糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッと冷たい感覚があります。そのため、ミントの味によく合うことから、キシリトールを使ったお菓子にはミント味が多く見られます。また果物の味をより新鮮にする効果や、苦みを消す効果もあるんです!
キシリトールは虫歯を防ぐの?
キシリトールには、虫歯の発生や進行を防ぐ効果があります。キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上口の中にいれると、虫歯の原因となる歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の石灰化を促し、歯を強くします。さらに、キシリトールは虫歯の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きがあります。このような働きは他の甘味料には見られない、キシリトールだけの効果です。
キシリトールは虫歯の原因にならない?
キシリトールは虫歯の原因になりません!
キシリトールからは、口の中で歯を溶かすほどの酸は作られないからです。キシリトールは甘味が強いので、その甘味により唾液も出やすくなります。酸を作らないこと、そして、唾液の分泌を刺激して酸を中和することがキシリトールが虫歯の原因にならない理由です。
キシリトールを食べ過ぎるとどうなる?
キシリトールを食べ過ぎると下痢をしやすくなることが報告されています。キシリトールの1日の許容摂取量は設けられていませんが、1日に30g~40g以上とると下痢やお腹に不快感が生じることがあるので気をつけましょう。キシリトールは消化吸収されにくいため大量摂取にはやめましょう。
1日の許容摂取量
キシリトール100%のガムで1粒0.5gキシリトールが含まれている場合1日60粒食べてしまうと身体的症状が出やすくなります!!