歯科通信
Dental News〜実はアレルギーじゃない?!歯科の麻酔で気分が悪くなる本当の理由 〜
歯科治療を受けたことがある方の中には、「昔、歯医者の麻酔で気分が悪くなった」「息苦しくなって治療ができなかった」というような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当院でも過去の歯科治療歴をお伺いすると、「歯科麻酔アレルギー」とお伝えいただくことが少なくありません。
しかし、実際に歯科麻酔アレルギー(アナフィラキシーショック)を発症する頻度は数万人に1人と言われており、発症することは稀です。
それでは、麻酔後の症状は何が原因なのでしょうか。今回は歯科麻酔後によく現れる症状や体調変化の原因について説明します。
局所麻酔後の代表的な体調の変化
①迷走神経反射
麻酔時の症状で最も多いのが「迷走神経反射」と呼ばれる反応です。歯科治療に対して、緊張や不安、ストレスを感じる方は少なくありません。

②アドレナリンの影響
ほとんどの歯科麻酔薬には麻酔の効果を長持ちさせるためにアドレナリンが含まれています。
そのため、局所麻酔後は一時的に動悸が激しくなり、手の震えを感じることもあります。
③過呼吸
強い緊張が続くと、過呼吸の症状が出ることがあります。これは呼吸が速くなり、酸素を吸いすぎてしまうため、息苦しさやめまいなどの症状が出ます。

アレルギー反応の典型的な症状
①じんましん
②呼吸困難
③浮腫(強い腫れ)
④血圧低下
ただし、歯科用局所麻酔薬による重度アレルギーは非常にまれとされています。

歯科麻酔薬は治療時の痛みを軽減するために必要な処置ですが、アドレナリン無添加のものや血圧変動の少ないものなど様々な種類があります。
また、血圧や酸素飽和度をモニタリングしながら歯科麻酔を行える歯科医院もあります。
気分が悪くなる原因はアレルギーではなく、緊張や自律神経反応によるものが多いため、不安な方は一度かかりつけ医に相談し、安心して治療を受けられる環境を整えましょう。
気になる症状があれば歯科医院へ相談を。