歯科通信
Dental News歯周病治療機器「ブルーラジカル」
歯周病は、歯と歯ぐきの境目に細菌のかたまり(バイオフィルム)が形成され、歯ぐきの炎症や歯を支える骨の破壊が進行する病気です。特に、成熟したバイオフィルムでは抗菌成分を通しにくいため、歯ブラシや専用の器具による機械的除去が必要でした。ブルーラジカル治療は、超音波による歯周ポケット内の清掃と、青色光・過酸化水素を利用した殺菌技術を組み合わせた治療です。これによりバイオフィルムの科学的除去が可能となりました。従来の歯周治療に加わる新しい治療をご紹介します。

ブルーラジカルの特徴
1.超音波による歯周ポケット内の清掃
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝が深くなり、その内部に細菌や歯石が付着します。ブルーラジカル治療では、超音波振動を利用して歯周ポケット内の清掃を行い、歯周病の原因となる細菌や汚れを減らすことを目指します。
2.青色光と過酸化水素による殺菌技術
ブルーラジカル治療では、過酸化水素に特定の波長の青色光を照射することで、強い酸化作用を持つ「ヒドロキシルラジカル」という物質を発生させます。この物質が細菌のタンパク質やDNAなどに酸化的な損傷を与えることで、殺菌作用を発揮します。
3.治療後のセルフケアとメインテナンス
治療によって細菌を減らしても、毎日の歯磨きが不十分であれば、再びバイオフィルムが形成されます。清掃不良の場合、ポケット内の細菌は4~8週程度で元の状態に戻ってしまうというデータも報告されています。そのため、ブルーラジカル治療の後、セルフケアや歯科医院でのメンテナンスが大切です。これらを継続することで治療効果を維持することができます。


ブルーラジカル治療は、超音波による清掃と殺菌技術を組み合わせることで、歯周ポケット内の細菌を減らし、歯周病の改善を目指します。歯周病治療で大切なのは、細菌を減らすことだけではなく、歯周病が再び進行しにくいお口の環境を維持することです。ブルーラジカル治療を含め、患者さん一人ひとりのお口の状態に合った治療計画をご提案します。
気になることや不安な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。